楽な姿勢でお読みください

忘れっぽいので、未来の自分への申し送り事項。主に読書感想文を書きます。

学びには複利効果がある「一流の学び方」清水久三子

 

 

人生100年時代といわれます。
これまでの学びは一度学べば終わりの時代でした。
ですが、これからはずっと学び続けることが必要といわれています。

 

さらに、学生時代のように単に「学ぶ」だけでなく、
仕事や稼ぎに繋げるレベルまで学ぶことが大切だと作者の清水久三子さんは語ります。

 

では、「仕事や稼ぎに繋げるレベル」まで到達するにはどうすればいいのか?
その手順がこの本に書かれています。
読書の仕方や計画のたてかたなど体系的に書かれているいい本でした。
特に、勉強する際の本の選び方などは大変参考になります。

 

働く人の多くの方が、学んだことを仕事に役立てられない、
勉強に挫折してしまうということを繰り返しています。
その原因は「学び方」にあります。

子供の学び:テストのため。受動的。誰かが管理してくれる。結果は試験で測定。

大人の学び:稼ぐため。なりたい自分になるため。能動的。管理が必要。結果は仕事で測定。

 

 

大人の学びには4つのステップがあり、
これらを短期間で学ぶことが大切と書かれています。

ステップ1 概念の理解「知っている」知識

ステップ2 具体の理解「やったことがある」体験

ステップ3 体系の理解「できる」能力

ステップ4 本質の理解「教えられる」見識 

 

そして、「何を学ぶか」も重要。

学ぶテーマを間違えると、学んだことが無駄になってしまいます。

学ぶテーマの一例としてこの本では「リベラルアーツ」を紹介しています。
グローバル化が進む中で、まず自分がどういう人間なのかを知ってもらうことが大事だと。その時重要なのが仕事と全く関係ない分野の知識であり、自分の核となる信念や心情だと作者は言います。
確かに、その人の人間性が溢れていると、もっとこの人のことを知りたい!と思いますもんね。

 

また、「人から学ぶ」ことについても書かれてました。

例えば「隣の部署の○○さんがなんかいいな」と思った時に、その「なんかいい」の正体は何か?話し方なのか?資料作りの丁寧さなのか?など、人のスキルは因数分解することが大切だそう。

 

さらに、この本の隠れた趣旨としては「フレーム思考」があります。
学びのフレームを構築することで、新しく何か学ぶ際のスピードが早まるそうです。

 

最後に、

学びには複利効果がある

 という一節がありました。

学び続ければ、別のジャンルでも掛け合わせで知識が膨らんで行くこと、新たなジャンルでも学びはじめがスムーズであること。

「一流の学び方」と聞くとなんだかハードルが高いですが、志は高く、ハードルは低く学びを続けたいと感じました。

 

仕事のための学びを効率よく進めたい、と思うひとに
ぜひ手にとってもらいたい一冊です。