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忘れっぽいので、未来の自分への申し送り事項。主に読書感想文を書きます。

料理はもっと自由でいい「ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室」キャスリーン・フリン

 

ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室

ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室

 

 

翻訳は「ぎゅうぎゅう焼き」で話題になった村井理子さん。「ぎゅうぎゅう焼き」らしき料理も「パピヨット料理」として出てきます。

料理が苦手でどこか人生に後ろ向きになってしまった10人の女性たち。この本の著者フリンに出会い、料理の楽しさに出会うことで生き方も変わっていくというストーリー。

 

私は料理が好きです。

仕事が終わって電車に揺られながら、今日は何を作ろうかなと冷蔵庫の中身を思い浮かべながらあれこれレシピを考える時間が好き。

家に帰ったあと、さぁご飯を作るぞとキッチンに立つ。まずはビールをプシュッと開けてプハー。冷蔵庫を開けて野菜を取り出す。

野菜を包丁でトントントンと細かく刻んでいると、なんだか「帰って」くるような気がする。仕事ではずっとパソコンとにらめっこしているんだけど、そこから「帰ってくる」というか。自分を回復させる行為。

 

レシピに忠実すぎる人は、それをガイドラインではなくゴスペルのように考える。自分よりも、自分以外の誰かさんを信頼するというミスを犯すのだ。 

印象に残った一節。

私は食べたい食材で食べたい味を作っているけれど、この本を読んだら、もっと料理は自由でいいんだ!と思った。

私は、夜ご飯の献立を決める時に冷蔵庫の食材で何を作ろうかレシピサイトで検索する。レシピには一つ一つレビューが付いている。レビューが多いものをなんとなく選んでしまう。とても便利。
だけど、検索は怖くって「最適化された答え」が出てきちゃう。レシピや分量にとらわれないで。自分の味覚や「これを食べたい」という体の声に敏感になること。この食材にはどんな味が合うかな、と想像を膨らませること。さて今夜は何を食べようか。

 

【付箋貼った箇所】

・何十年にもおよぶ巧みなマーケティング戦略が、私がスーパーで出会った、簡単なソースさえ作る技術が自分にはないと思いこむ女性を作り上げた

 

・レシピに忠実すぎる人は、それをガイドラインではなくゴスペルのように考える。自分よりも、自分以外の誰かさんを信頼するというミスを犯すのだ。

 

・私たちの舌は5つの味しか感じることができず、それは、甘さ、酸味、苦味、塩辛さ、旨味である。旨味とは、大豆や肉、マッシュルームなどから得られる素朴な味。風味は私たちの脳内で発生するもので、感覚によって気づかされるもの。

 

・クリームパスタはあくまで基本。ここに残り物の鶏肉を加えたり、ハムを加えたり、豆を加えたり、ソテーしたマッシュルーム、蒸しアスパラガス、茹でた海老、刻んだバジル・・・とにかくなんだっていい。

 

・ビネグレットドレッシングの割合。シンプルな割合。配合はだいたい3:1。3が油。オリーブオイルだったり、ごま油だったり。1が酸。例えば酢とか柑橘類の果汁。

 

・新鮮な魚を選ぶ時に最も気をつけなければならないことは、新鮮な魚はにおわないということ。

 

・パピヨット料理(紙焼き)この技術は、とてもシンプルで素早い調理方法だし、フライパンもいらなければ、皿を洗う必要もない。

 

・人間の渇望のほとんどは、足りていないことからきている。食生活でプロテインを増やせば炭水化物とスイーツへの強い欲望は消え失せる。

 

・必要な砂糖は全て炭水化物、乳製品、そして果物から摂取できる。食べ物に砂糖を加えるのは最終手段。

 

・冷蔵庫に入れている食材が少ないことは、良い料理を作らせる。代用しなければならないからだ。

 

・食物を考えた時に、あなたにとって何が価値があることなのか、何が重要なのかをはっきりさせる必要がある。安さ?それとも楽しい気持ち?

 

・スープを作るために材料は買わなくていい。レシピとかしきたりの奴隷にならないで。

 

・退屈なスープと最高のスープの違いは、調理時間の差であることが多い。